AIエージェント時代に向けた、総務人事部門の心構え

2026年の経営の最大の論点は、AIエージェント

ボストンコンサルティンググループ(以下、BCGと呼びます)の2026年経営の論点予想で、最も重要な論点として取り上げられたのは、AIエージェントによる経営環境の劇変の問題です。

2025年は、LLM(大規模言語モデル)をベースにした、GoogleやOpenAIによるAIのディープラーニングが、インターネット空間に存在する、ほぼすべての情報に到達した年でした。これにより、生成AIが劇的な進化を遂げた年と、BCGは、まず2025年を総括しています。

2025年の第四四半期。有料モデルであるChatGTPに対して、無料モデルであるAIモードが劇的なスピードで追い上げを図っています。生成AIは、世界最大級の資金力を持つ、GAFAのクラスでの熾烈な投資競争を基礎に、今後も、更に加速した進化を続けることは間違いありません。すでに、生成AIを、調査や企画・デザインに活用しないという選択肢は、日本企業にとってもありえない段階に到達したのが、2025年でした。

そして、2026年。世界のAIテクノロジーレベルの話では、既に、投資はLLMから、次の次元に移りつつあります。BCGは、この次の主戦場を、AIエージェントであると予測しており、2026年は、生成AIを越えて、AIエージェントが劇的な進化を遂げる年であると予測しています。

AIエージェントは、生成AIのインフラをベースにしながら、実際に人間が与えたスクリプトを受けて、具体的な作業をAIが行う領域のテクノロジーです。

つまり、現在多くのworkerが行っている仕事を、AIが行ってしまうということです。このAIエージェントが、2026年中に劇的な進化を遂げる結果、2026年段階で、AIエージェントの劇的な実用化が進むと、BCGは予測しています。

「将来、多くの人間の仕事をAIが奪う」という予測は、遠い未来の話ではなく、あと1年程度の短期的な未来の中で実現すると、BCGは言っているのです。

AIエージェントの時代、劇的な財務の構成に変化が襲来する!?

AIエージェントの実用化は、アメリカ・中国がスタートを切り、その後、欧州・日本に波及する形で、急速に先進国の大企業に波及すると思われます。

生成AIの普及は、企画や調査・計画や編集などのホワイトカラーのマネジメント層の強力な支援の手段として普及しています。しかし、AIエージェントは、自律的に情報を集めて学習し、成果物を作成して納品までを行いますから、企業のホワイトカラーの実働部門の仕事を、人間を介さずに行ってしまいます。

そして、BCGは、いち早く2026年段階で、AIエージェントを現場活動に採り入れる企業を、「AIファースト企業」と名づけました。

非常にショッキングなことに、BCGは、2026年の決算段階で、AIファースト企業では、財務上、人件費が40%以上削減されるという予測を出しています。

つまり、ホワイトカラーの40%以上の労働者がいらなくなると、BCGは言うのです。

AIファースト企業は、大幅な資金を投入して、全社規模のAIエージェントによるシステム化を実現し、それによって、労働者の大幅な削減を、2026年中に開始すると、BCGが予測しているのです。

AIエージェントで最も影響を受けるのは、総務部門

2025年の生成AIの劇的な進化によって、最も大きく仕事上の影響を受けたのは、企業の企画部門でした。企画部門の現場が行っていた調査や情報収集などの業務は、生成AIなくして成り立たなくなりました。

一方で、AIエージェントが、2026年に劇的な進化を遂げるとすると、最も大きな影響を受けるのは、総務部門ではないでしょうか?

AIエージェントが自律的に瞬時にして行う仕事の殆どは、総務の現場業務だからです。

BCGの定義するAIファースト企業では、多大なAI投資を行い、全社的に業務の改革を進める結果、2026年中に、仕事がなくなった労働者に、抜本的かつスピーディなリスキリングを求め始めると予想されます。

このアメリカや中国のAIファースト企業の動きに乗る、日本のAIファースト企業があらわれ、その後、数年で、日本の中小企業に伝わるでしょう。

数万人規模のAIファースト企業がAIエージェントを導入するには、莫大な投資が必要となるでしょうが、従業員100人未満の中小企業が導入する数年後には、GoogleやOpenAIなどのチカラで、劇的に進化したAIエージェントは、安価なサブスクサービスとなって企業が活用しはじめるでしょう。

そうなると、まさに、AIエージェント時代には、すべての働く人たちが、抜本的かつスピーディなリスキリングを求められるのではないでしょうか?

AIエージェントの次に来るのは、フィジカルAI

そして、AIの進化は、AIエージェントの次に、フィジカルAIに進むと予測できます。

フィジカルAIは、既に、アメリカや中国の工場で、数十億円の投資によって導入がはじまっています。

現在の生成AIのテクノロジーでは、AIの判断や情報収集には、10%程度の割合で、不適切な結果が見受けられます。これが、限りなくゼロに近づいたAIエージェントが頭脳に搭載された、ヒト型ロボットが、工場を越えて、店舗やオフィスに大規模に導入されるのが、フィジカルAIの普及の世界です。

労働者のように、労働時間の制約がないフィジカルAIの普及が広がれば、BCGが言うように、全先進国規模で、単純労働者が不用となり、全労働者の40%が削減される、という事態が現実のものになってしまうのではないでしょうか?

今のAIの進化の速度に鑑みると、これは、決して、「あなたが引退した後の遠い未来の話」などではありません。

あと10年以内の、すぐそこの未来の、企業世界の姿なのではないでしょうか?

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