組織の機能から、テレワークとオフィスの機能を考える

組織とは何か?

経営学の分野に、組織論という領域があります。

経営戦略論や、マネジメント論と並び、経営を考えるうえで、重要な役割を果たすのが、組織です。

古典的に、組織は、官僚型組織からスタートし、現在は、ラインアンドスタッフ組織や、プロジェクトチーム型組織、マトリックス組織など、様々な形態が編み出され、経営者は、組織の編成の仕方にも心血を注ぎます。

さて、それでは、このような組織というものの機能は、一体、どこにあるのでしょうか?
その役割は、何なのでしょうか?

新型コロナ禍を通り越した今、この点を、今一度、考え直してみる必要があるのではないでしょうか?

さて、ここに、組織を考えるうえで、非常に示唆にとむ言葉を、2つ紹介しましょう。

一つは、経営組織論の大家 ベヴァリッジ卿の言葉です。
「組織とは、凡人をして非凡ならしめるものである。」

そして、もう一つ。

アメリカの大富豪で、その財を一代で構築した、アンドリュー・カーネギーの墓碑に刻まれている銘。

「おのれよりも優れた者を作り出し、働いてもらう方法を知る男。ここに眠る。」

新型コロナ禍で、企業は、組織が何なのかを忘れてしまっていないでしょうか?

さて、このように、20世紀後半から議論されてきた組織よりも、新型コロナ禍では、密の回避を優先しなければならなくなりました。

ウイルスという脅威の前に、そこから命を守ることは、ウイルスの現実の脅威の中では、何よりも優先課題であったことは理解できます。

しかし、この事態の緊急性が去ろうとしている、アフターコロナの中、新型コロナにかこつけた慣習が残ってしまった後遺症に悩まされている企業も珍しくないのではないでしょうか?

飲食店に対する時短要請を争った飲食大手企業に対し、行政の措置を理由が不明確と判断した地方裁判所の判決が既に出ています。

これは、新型コロナ禍では、「コロナ対策」と言えば、行政府の強制措置が理由をつけなくとも許される、という状態であったのに対し、司法府が、否をつきつけたことを意味しています。

オフィスでも、今、
・アフターコロナでも、コロナ禍同様のテレワーク中心で仕事を継続すべきという意見と、
・テレワークとリアルオフィスワークを融合させるべきという意見
が対立する企業も珍しくありません。

しかし、フォーワードが、オフィスファシリティ企業として、ぜひ、発信したいのは、
「組織というものは、個々のヒトのチカラの、単なる足し算をするものではありません」
ということです。

組織は、自分よりも優れた人の仕事を観て学ばせ、個々で活動するチカラを大きく組織の目標に統合して、個々のチカラのかけ算による成果を出すものだということではないでしょうか。

そして、オフィスはそのための、不可欠なツールなのだということです。

優良企業の売上高を、社員数で割ってみると、社員一人が、売上高ベースで、数千万円、数億円の生産性を出している企業はざらにあります。

そのような企業が、社員に副業を奨励した場合、では、副業で、その1人の社員が、自分一人で数千万円・数億円を売り上げられるでしょうか?

それは、ほぼ不可能です。

組織のチカラがあって、はじめて、社員一人あたりの生産性が爆発的な領域に達するのです。

その爆発的な領域を、社員が、自分の個のチカラと勘違いしはじめると、組織は、大きく、そのチカラを失い始めます。

今、アフターコロナに移行する中、企業は、もう一度、組織というものの機能に立ちかえってみる必要があるのではないでしょうか。

オフィスファシリティ企業 フォーワードからの提案です。

以上、仕事を進めるうえでの参考にしてみてください。

続く

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