Office of the future

特集「これからのオフィスのあり方」

組織の機能から、テレワークとオフィスの機能を考える

組織とは何か?
経営学の分野に、組織論という領域があります。

経営戦略論や、マネジメント論と並び、経営を考えるうえで、重要な役割を果たすのが、組織です。

古典的に、組織は、官僚型組織からスタートし、現在は、ラインアンドスタッフ組織や、プロジェクトチーム型組織、マトリックス組織など、様々な形態が編み出され、経営者は、組織の編成の仕方にも心血を注ぎます。

さて、それでは、このような組織というものの機能は、一体、どこにあるのでしょうか?
その役割は、何なのでしょうか?

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現代のオフィスづくりの基本的な視点は
パノプティコンからポリオプティコンへの移行の発想で決まる

21世紀のオフィスは、多様化している
今、オフィスのあり方は、本当に多様化してきています。

20世紀後半のオフィスというのは、どこの会社に行っても、同じような形でした。

「島」といわれる、一番奥の課長席の前面に、向かいあう形で机が並べられて、課が島を構成し、その島が、横に配列され、その島を眺められる奥に、部長席が配置されている、という形が、どこの会社でも基本形でした。

それと独立して、役員は個室を持ち、そこに役員秘書の方が業務を補佐していました。

一方、21世紀になり、オフィスは、多様な形に発展を遂げています。

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企業がセカンドオフィスを持つという発想

企業がセカンドオフィスを持つという発想
オープンオフィスを持つ、ある企業の戦略を考えてみる
フォーワードが大変お世話になっている、あるプライム上場企業に訪問させていただいたとき、そちらのご担当者様からお聴きしたお話を、まずはご紹介します。

そちらの企業様は、都内に立派なオフィスをお持ちになり、従業員の皆さんが、勤務時間内での生産性をあげるため、あえて、時間外ではオフィスを消灯されるとのこと。

残業を認めない労務管理体制をとっておられます。

一方で、従業員の方が自由に使えるセカンドオフィスとして、会社の近くにあるコワーキングスペースを会社が契約し、従業員が自由に使えるようにされておられるそうです

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自発的ロックダウンによるストレスから社員を護るオフィスの役割

自発的ロックダウンによるストレスから社員を護るオフィスの役割
新型コロナ禍における自発的ロックダウンは、人類の本能的な行動
新型コロナ禍で、世界の様々な政府は、都市封鎖(ロックダウン)を実施しました。

一方、日本は、国民の移動の自由を憲法で保障しているため、緊急事態宣言を出すにとどめ、ロックダウンを回避しました。

しかし、その中でも、自分自身が、自発的に他者との関係をロックダウンする「自発的ロックダウン」に入った人が、多数現れました。

この自発的ロックダウンは、ウイルスの危険性を客観的・医学的に理解して、理性的判断で行った行動ではないと、世界の精神科医は指摘しています(例「スマホ脳」が世界でベストセラーになったアンデシュ・ハンセン博士・「認知症パンデミック」を著した複十字病院認知症疾患医療センター長、飯塚友道博士)。

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ゼロコロナと群集心理

ゼロコロナと群集心理
注目を集める、ル・ボンの「群衆心理」
ギュスターヴ・ル・ボン著「群衆心理」という書籍が、今、にわかに読者を増やしています。

フランス革命のとき、ロベスピエールが齎した熱狂を、冷静に観察したル・ボンによって執筆され、その後、ヒトラーによって愛読され、ナチズムへのドイツ人の熱狂を引き起こす手段に使われたという、「禁断の書」です。

この著作が、2021年に起きたアメリカ議会議事堂襲撃事件における、トランプ元大統領の大衆蜂起手法と、見事に適合していたことから、この本が、今、改めて、世界の知識人によって読まれ始め、日本でも注目を集めています。
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組織は、何故、シナジー効果を生み出すことができるのか?

組織は、何故、シナジー効果を生み出すことができるのか?
大企業の一人当たりの利益と付加価値は、何故、個人の所得の総和より大きいのでしょうか?
企業の決算書で公開されている営業利益から、WACCを割り出して、その生み出している付加価値を、従業員数で割ると、その企業の一人当たりの生産性を算出することができます。
生産性評価をすると、上場している優良企業では、素晴らしい数字がはじき出されます。この数値は、明らかに、従業員一人あたりの総所得を大きく上回ります。
つまり、従業員一人の生み出す生産の和と、企業の総生産性の関係は、「1+1=2」ではないのです。
何故、企業というものは、それを構成している個人の総所得(つまり個人の生産性)の和よりも、大きな付加価値を生み出すことができるのでしょうか?
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