英語の「方言」にご注意!

英語には、「方言」があります!

学校英語を卒業して、実用的な英語を習得する場合、学校英語時代には問題にならなかったことにも注意が必要なことがあります。

その一つが、英語の「方言」ともいえる言葉の存在を自覚する、ということです。

日本語でも、各地域に方言があり、中には、標準語とかけ離れ、標準語しか話せないヒトが聞くと、まったく日本語とは感じられない方言すらあります。

例えば、鹿児島地方の頴娃地域の方言は、戦前の大日本帝国大本営が、暗号として使用したほど、日本語としては標準語から、かけ離れており、米軍は当初、この解読に苦しみ、これを鹿児島出身の日系人を使って解読したという史実が残っているほどです。

狭い日本ですら、これほどの方言が生じるわけです。まして、世界言語として世界中で話されている英語の、「方言」の激しさは、日本語の比ではありません。

日本の教育英語と、世界の実用英語

日本の文部科学省の英語教育では、米国の東海岸のニューヨークやワシントンで使用されている言語や発音(米語)をもって、教育の標準としています。

そのため、学校英語が相当できる方でも、米国の南部の、例えば、テキサス州あたりにいきますと、訛りが強くて、英語が聞き取れません。

また、英語というのは、本来は、「英国」語ですが、イングランドで話されている英語、これを、世界では、クイーンズイングリッシュと呼びますが、このクイーンズイングリッシュも、日本人が聞き取るのは、米語よりもずっと困難です。

そして、悪いことに、米国が世界の覇権を握る前に、大英帝国が世界の植民地に英語を広げた歴史から、世界では、米語よりも、クイーンズイングリッシュを基礎にして、更に、地域ごとに独自に発展した英語が話されている場所がとても多いのです。

例えば、日本では、フィリピン人の英語スピーカーを相手に、ネットで英会話を習得することが流行っています。

これは、フィリピンは、タガログ語を話していたところに、第二次世界大戦後、直接、アメリカから英語を受け入れた歴史があり、米語に近い言語を英語として話しているためです。
(とは言え、フィリピン人が話す米語は、アメリカ東海岸のネイティブからみると、相当に独特な発音の「方言」英語であり、そこから、日本のビジネスマンが、英語の発音を学んでしまっていいのか、という、そもそも論の問題はありますが・・・。)

しかし、フィリピンのような米語を基本に受け入れたエリアは少なく、クイーンズイングリッシュを受け入れた、インド・シンガポール・マレーシアなどの地域では、米国のネイティブでも、会話に困難をきたすほど、言語それ自体に差異があります。

米国や英国の英語の言語研究者たちには、このような「方言」英語を、英語として認めるべきではない、という過激な論者も多数いるほどです。

従って、東海岸で話されている米語だけを習得すれば済んでいた学校英語を卒業した後、英語を仕事で、世界で使用するビジネスパーソンは、英語の地域方言を意識して、自分がどこの英語を話しているか、相手がどこの方言で話しているかを、意識して使わなければなりません。

地域英語を意識して造られているTOEIC

ちなみに、TOEICのリスニングでは、米語だけではなく、キングスイングリッシュ、オーストラリア英語、カナダ英語などのスピーカーを、混ぜて問題文を作成しています。そのため、TOEOICで900を超えるスコアーを目指す上級者は、少なくとも、上記の4英語程度を聞き分ける力が必要です。

それでも、キングスイングリッシュの古語の時代の言葉を織り交ぜて今でも話しているインドなどの英語は、TOEICを満点とった方でも、完全に聞き分けることはできないでしょう。

また、例えば、シンガポールのように、自分たちの英語を、イングリッシュでなく、「シングリッシュ」と自ら呼んで、それを標準語として認めてしまうエリアもあります。

世界言語である英語は、物凄く奥深い世界を持っていますね。

以上、参考にしていただければ、幸いです。

続く

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