「デイ・アフター・トゥモロー」現象は、起きる可能性がある!?
2004年に公開されたハリウッド映画「デイ・アフター・トゥモロー」は、地球温暖化によって南極の氷が溶けて海流がかわり、世界に氷河期の大寒波が訪れる未来を描いたSF映画です。
このSFの世界のストーリーが、今、人類に本当に押し寄せるリスクが、現実になりつつあります。
大西洋海流が2020年代に止まると、地球温暖化は異常事態に突入する?
欧米の研究機関が発表した研究結果は、大西洋を南北に流れる海流は、2020年代後半には、完全に止まる、と予測しています。
原因は、主に人間の経済活動による温暖化だと報告されています。
英国は、スカンジナビア半島と同じ程度の緯度に位置しているにも関わらず、北欧のスカンジナビアの国々よりも暖かいわけですが、その理由は、この海流の存在故なのです。この海流が止まれば、まずは、英国が極寒の地に変貌することになります。
一方、海流の停止は、グリーンランドには温暖化を齎します。グリーンランドを覆っている氷が溶ければ、大西洋南北熱塩循環が、今世紀中に崩壊をすると予測されています。
欧州の寒冷化・南アジアの干ばつ・南米での多雨・北米で海面上昇
止まりつつあるのは、大西洋海流だけではありません。
日本列島の東を流れる千島海流と、黒潮と呼ばれる日本海流は、寒流と暖流の関係にあり、その海流が、ちょうど東北の三陸沖でぶつかることで、日本列島は、海の幸に恵まれてきました。この両海流も、異常が報告されており、日本列島の各地で、捕れる魚が大きく変わりつつあります。日本列島に異常気象をもたらす一因にもなります。
世界の海流の変化は、欧州に寒冷化を齎し、南アジアに干ばつを齎し、そして、南米には多雨、北米に海面上昇を齎すと報告されています。
海流という、地球の能力の死滅によって、地球は、今後、世界的な超・異常気象や、食料の深刻化、海面上昇に伴う居住地の潰滅などの危機に、人類は直面します。
突如、氷河期が現代文明に襲い掛かるという映画は、あながち、空想の世界の出来事ではなくなる可能性があるのです。
環境問題を敵視するトランプ政権の誕生とともに、人類は、手遅れに向かって進んでいる
このようなタイミングで、アメリカ合衆国にトランプ政権が誕生しました。
トランプ政権の支持者は、化石燃料の採掘に関わる労働者を多く含むため、トランプ大統領は、環境問題に極めて消極的です。
アメリカ合衆国という、人類最大の消費地が環境問題に背を向ければ、人類は、取り返しのつかない過ちの領域に足を踏み入れると、多くの環境問題の専門家は、警戒を発しています。
以上、ご参考になれば幸いです。
続く