時差の仕組みと、国際間におけるアポイントのルール

世界の時間の基準は、イギリス・グリニッジのGMTゼロ

学校の地理の時間等で、世界の時間の基準は、イギリスのグリニッジであると習ったのを覚えておられると思います。

今、私たちが、世界を旅行やビジネスで動くとき、時差を計算しますが、この時差は、グリニッジをGMTゼロとする基準で決められた数値の差で示します。

ビジネスで様々なエリアを動くようになり、複数の時差の地域を日本を経由せずに回ると、日本を基準にして、日本との時差を考えていると、判断がつかなくなってしまいます。

そこで、このようなグローバルな活動に必須なのが、GMTで各地域の時差を、イギリスのグリニッジを基準に調べ、それを各地域間の時差に換算しなおす作業です。

日本をはじめとする各地域の時間帯と、日付変更線

このGMTでは、日本のエリアは、GMT+9です。
つまり、日本は、グリニッジより9時間早く時間が回っているエリアという意味です。

世界の各地域のGMTを知りたい場合、時差表(International Time calculator)を使用します。世界の各エリアのGTMがわかります。

例えば、中国の北京は、GMT+8で、インドのニューデリーはGMT+5.30です。中国とインドは、共に、広大に東西に広がる国ながら、国内はすべて同じ時間を使っています。

そうすると、北京からニューデリーに動く場合には、時計を2.5時間、遅らせる必要があると判断できます。

そして、ロシアとアラスカの間の、ベーリング海峡を通るように、日付変更線(International Date Line)がひかれています。ここで、日付が変わるのです。この日付変更線を西側から東側に飛び越えるときには、1日戻ります。反対に東側から西側に飛び越える場合、一日進むと時計を修正します。

例えば、日本の東京成田からとびたち、ニューヨークのJFケネディー空港まで、およそ、14時間のフライト時間がかかります。

そして、東京はGMT+9、ニューヨークの東部標準時間はGMT-5です。そして、日本からニューヨークへは、日付変更線を西側から飛び越えます。

そうすると、東京からニューヨークは、日付が戻る14時間時差ですので、サマータイム以外の時期であれば、東京からとびたった日付の同じ時間に、ニューヨークに到着することになります。

アメリカへの、海外出張や旅行に慣れていないと、往路でとても得した気分になります。

しかし、一方、帰国する帰路では、逆に、日付が一日進んでしまうので、ものすごく損した気持ちになるのです。

気を付けるべきは、サマータイム

さて、上記のニューヨークのように、標準時間とは別に、サマータイムを導入している国があります。

ニューヨークでは、毎年3月から11月までサマータイムで、GMT-4と時間が同じ都市の中で変わります。

従って、ニューヨークで暮らすと、一年に2回、国際線に搭乗したときのように、自分の時計を修正しなければなりません。サマータイムが存在しない日本人は、サマータイムがあるエリアの時間設定を間違えたり、忘れたりしますので、注意をしてください。

国際間のアポイントは、相手の時間帯と自分の時間帯の両方で設定する

このように時差があるため、海外でのヒトとのアポイントをいれる場合、必須なのは、必ず、自分の使う時間帯と、相手の使う時間帯を併記して、アポイントをいれることです。

For example:
We will have a meeting at 14:00 in Tokyo GMT+9,at 13:00 in Shanghai GMT+8.

こんな英語になります。

以上、参考になれば幸いです。

続く

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