ドットインパクトプリンター
ペーパレス化推進の時代に、あえて、レトロなプリンターの話を書かせていただきます(笑)。
新型コロナ禍以降、オフィス関連の総務や経理関連の商品のCMでは、クラウドによるペーパレス化とテレワーク化に関する商材が主流です。
ところが、新型コロナウイルスの猛威が去ってみると、電車のラッシュなどは、どうやら、新型コロナ禍前に戻っているように感じる方は多いのではないでしょうか?
やはり、オフィスでの仕事、というものも、なくならず、紙の伝票なども存続する予感がいたします。
さて、そんなご時世の中で、プリンターもまだ役割が終わったわけではなさそうです。
オフィスにおけるプリンターは、今や、複合機が標準。
プリンター専用機を使うにしても、ほとんどは、インクジェットプリンターか、レーザープリンターです。
おそらく、こちらの記事をお読みになっている方の中の、特に若い方は、今日の話題のドットインパクトプリンターなんて、使ったことがない方も多いのではないでしょうか?
しかし、このドットインパクトプリンターは、総務・経理部門や物流部門では、根強く、利用企業がおられる、実は、「優れもの」のプリンターなのです。
ドットインパクトプリンターは、何に優れているのか?
ドットインパクトプリンターは、印字ヘッドに多数のピンが内蔵されていて、このピンでインクリボンを打ち付ける方式をとっています。物理的に打ち付けるため、複写式伝票に印刷ができます。
紙の伝票を使うことは少なくなっているとはいえ、実際、業種によっては、かなりまだ、紙の複写式伝票は存続しており、その複写式伝票への印刷は、ドットインパクトプリンターが唯一の手段です。
そのため、オフィスが複合機にすべて変わっても、総務部門や経理部門など、事務系部門で複写式伝票を使う部署だけは、スタンドアローンで、ドットインパクトプリンターを使っている会社も、まだ多く存在するというわけです。
オフィスでの、特化型ツールの使い方
ただ、このドットインパクトプリンターは、打ち付ける音が大きいというデメリットがあり、今の新しいオフィスには、どうも不似合いな存在になりつつあります。
何台ものドットインパクトプリンターが動きますと、なんとも、「昔の事務所」のような雰囲気になってしまいます。
そのため、業務部門や経理部門では、一台のドットインパクトプリンターに社員の方が、皆さんで社内LANを繋いで、複写式の印刷をするときだけ、このプリンターを使うという、使い方をされておられる企業様が多いように感じます。
共有されているため、使用する場合、使う方が、
「ドット、いきま~す!」
というような、掛け声をかけあって、使用することがルールになっているオフィスもあります。
このように、ある業務にだけ特化して利用されるオフィスの特化型ツールというものは、他にもあります。
例えば、キングジムから発売されているテプラが有名で、テープの印刷にだけ、テプラを共有の事務用品BOXから持ってきて使うという使用法を、多くの企業様がされています。
このような特化型のツールを知っておくと、案外、仕事に便利ですね。
以上、お仕事の参考にしてみてください。
続く